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TRPGについていろいろ書いたり。ツールとか置いてあったり。

『最終戦争の影』カテゴリーの記事

最終戦争の影#5 —

前回の続きから。

  • ラウ:素手攻撃とギザームを組み合わせた全く新しい格闘技を操るウッド・エルフのレンジャー/モンク
  • ケン:盾装備と両手持ちを華麗に切り替えて戦うHFO。
  • メイ:武器防具無し筋力8のスペルシェイパーな魔術領域クレリック。キュア最大化。

キース・ベイカーの悪意が炸裂した!

「フェイリン!?」
「いったい何があったんだ!」
3人が一旦地上に戻った時、フェイリンは実に酷い有様だった。
血だらけで洞窟の壁に背を預け、3人が出てくるのを待っていたのだろう。
「襲われた。ヴァルチャーのゾンビだ」
洞窟からさほど遠くない所には、ぐちゃぐちゃに踏みつぶされたヴァルチャーのゾンビが落ちている。
「『ローズ・クオリー』にいたクレリックか……?」
「あいつにゾンビが作れるとは思えないわ」
「じゃあ、他に誰かいると言うことだな……おそらくはもっと手強い何かが」

とりあえずフェイリンを『ホワイトハース』の中に避難させ、バッグに詰めて回復する3人。
ホールディング・バッグって赤茶色なのが普通だよね(血染め的な意味で)

PL「しかし2レベルからモーンランドとかマジひどい」
PL「無傷で切り抜けられる遭遇じゃないしな」
DM「①キースは回復できないのをうっかり忘れてる」
DM「②キースは殺しにきてる」
PL「①じゃないかと思いたい」
PL「このダンジョンそのものは超単純だし、罠も遭遇もそれほどキツくはないよね」
PL「ということは②なのか……?」

……キースさんエベロンの生みの親ですよね?
モーンランドではキュアが効かないことは忘れたりしないですよね?

DM「全部捜索する?じゃあ、食料と水以外にはポーションが2本と3本」
PL「ほう、何のポーションだろう」
DM「(部屋と用途を考えれば書いてあってもおかしくはないね)うん、ラベルが貼ってある」
PL「お、優しい!」
DM「キュア・モデレット・ウーンズが2本、レッサー・レストレーションが3本」
PL「え」

このキュアモデのポーションをゆっくり飲んでいってね!

このキュアモデのポーションをゆっくり飲んでいってね!


PL「キイィィィィィス!?」
PL「おいこれ明らかに悪意があるだろ」
DM「キースは言っている。無事に帰れたら飲んでも良い」と

※黄色の『キーチャーム』は本シナリオ中には存在しません。
キースは言っている。「ダンジョンはすべて探索できるとは限らない」と。
……いや、その、あれだ。
一番いいエラッタを頼む。

「結局、『スキーマ』があるとしたらこの奥か」
「黄色の『キーチャーム』は見当たらなかったからな」
そのアダマンティン造りの扉には、カニスの紋章が刻まれていた。
「しかし……暑い。この奥には一体何が?」
「何かが沸き立つ音がする。溶岩で無ければいいがな」
扉から伝わる熱気は、部屋の向こうがただならぬ状態である事を示していた。
魔法の掛けられた印章指輪を近づけると、扉はゆっくりと開いた。
隙間から噴き出る熱気が肌を焼く。
部屋の中は光に満ちており、その光を放っているのは2本の火柱だ。
「ファイア・エレメンタル!」
「お怒りのようだ、やるしかないな」

割とあっさり撃破。
AC低めの相手なら大体勝てる感じね。

PL「よし、宝箱を回収だ」
DM「鍵は?」
PL「部屋の外へ引きずりだしてからゆっくり破壊する」
DM「おk」

DM「じゃあ、菱形のアダマンティンの板が」
PL「『スキーマ』で間違いないな」
DM「2枚」
PL「なん……だと……?」
PL「後でディテクト・マジックしてみるか」

DM「あとはぐらぐらと沸き立っているポーションが2本と2本」
PL「煮えてるwww」
DM「ラベルも貼ってある」
PL「ほう」
DM「キュア・モデレット・ウーンズとレジスト・エナジー・ファイア」

このキュアモデのポーションをゆっくり飲んでいってね!

このキュアモデのポーションをゆっくり飲んでいってね!


PL「キイィィィィィス!?」
PL「今終わったよね?そのポーションが必要になる遭遇は!」
PL「間違いなく悪意に満ちてる」
DM「いやー、消耗分を補填してくれるキースさん優しいなーあこがれちゃうなー」

キース△!マジえげつない!殺意と悪意が凄まじい事に!

前回の続きから。 ラウ:素手攻撃とギザームを組み合わせた全く新しい格闘技を操るウッド・エルフのレンジャー/モンク ケン:盾装備と両手持ちを華麗に切り替えて戦うHFO。 メイ:武器防具無し筋力8のスペルシェイパーな魔術領域 […]

最終戦争の影#4 —

前回の続きから。

  • ラウ:素手攻撃とギザームを組み合わせた全く新しい格闘技を操るウッド・エルフのレンジャー/モンク
  • ケン:盾装備と両手持ちを華麗に切り替えて戦うHFO。
  • メイ:武器防具無し筋力8のスペルシェイパーな魔術領域クレリック。キュア最大化。

ちなみにシナリオ上は「エレメンタル駆動式地上車」が正式名称だったりする。

3人は『フェイリン』のエレメンタル・バギーに乗り、『モーンランド』へ向かう。
国境には熟練のレンジャーをも迷わせる『デッドグレイ・ミスト』が立ち込めているが、バギーは速度を緩める事もなく、霧の中へと飛び込んだ。
霧を抜けると、霧で覆われた空からは黄昏の光が降り注ぎ、荒野に溢れる死体を照らしていた。
どの死体も真新しく、つい数分前まで、ここで戦争が行われていたかのようだ。
「ここでは死体は腐らん。……あの悲嘆の日(『デイ・オヴ・モーニング』)からな」

皆無口になり、バギーが走る音だけが響いた。

「……洞窟がある。おそらく、あれが『ホワイトハース』だろう」
「敵は見えるか?」
「いや、見えないな。上手く先回りできたのか?」
「敵が既に中に入っている可能性もある。『フェイリン』にはこの場を離れてもらった方がいいだろう」
「24時間だ。24時間後にここに来たときに、俺達の姿が見えなければ死んだと思ってくれ」
『フェイリン』のエレメンタル・バギーが見えなくなると、3人は洞窟の中へ踏み込んだ。

洞窟に入って間もなく、金属質の輝きが見えた。
ラウが二人を手で制し、そちらの方へ慎重に近づいていく。

ローグがいないのでDC(難易度)21以上の罠は発見出来ない。
セーヴが一番高いモンクのラウが前に出ざるを得ない。

DM「アダマンティンで作られた潜水艦のハッチみたいなのがここに」
PL「アダマンは流石に割れ(壊せ)ないなー」
PL「一応〈捜索〉……20は超えた」
DM「ぜんぜん罠はなさそう」
PL「無いかー、やばいなー」
DM「ハッチには青く塗られた穴があいてる。何か挿せそうな感じ」
PL「鍵かな」
DM「リアル数週間前で忘れてるだろうけど、ハヴァサックの中には青い宝石が付いた謎の棒が入ってる」
PL「あー、あれか。あれが鍵なのか」
DM「……挿した?挿したらとりあえず電撃が3d6」
PL「ヤバい死ぬ」
DM「……あ」
PL「……ん?」
DM「……挿しただけなら大丈夫。うん。電撃は気のせいだった。」
PL「……開けるのは全部見て回ってからにしようぜ」

『キーチャーム』を挿し込んでも開けない限り罠は発動しなかったんだよね。
DMのミスにより、入り口に電撃の罠があることを幻視。稀によくある。

驚くべき事に、『ホワイトハース』は、その大半が機能を残していた。
宝石の付いた青い棒を挿し込むと、ハッチから金属音がした。
「魔法の鍵で間違いないな」
「魔法の鍵が残っているということは、魔法の罠も残っているな」
ハッチを開き、慎重に梯子を降りると、薄暗い部屋に出た。
壁も天井も区別が無く、全体がひとつの球で出来ている。
「この板は?」
「青5つ、緑2つ、茶色2つか」
「上のハッチと同じなら、この鍵で通路が開くはずね」
部屋の中央に置かれた制御盤に魔法の鍵を挿し込むと、部屋全体がゆっくりと回りだす。

突き当たりの扉を開くと、部屋の壁一面に書架が拵えられていた。
書架の紙束は領収書と受領書の山であり、ここがかつて事務室であった事を理解した。
入口脇の机で女性が事切れていたが、つい先ほど死んだかのようにも見える。
これも『デイ・オヴ・モーニング』によるものなのだろうか?
それとも、この『ホワイトハース』に何者かが潜んでいるのか?

『デイ・オヴ・モーニング』って言われても「mourning」がなかなか出てこないカタカナ英語の悲しさ。

次の通路に入ると、突き当たりの入り口から2頭のダイア・ウルフが姿を表した。
思わず3人が身構えると、扉の奥から一際大きく美しいダイア・ウルフが顔を出し、声を発した。
「何を求めて、ここに来たのですか」
彼女——『ローサ』は、もう随分と前に覚醒し、言葉を解するようになったのだ、と語る。
『ローサ』は球体の部屋を動かすこともでき、『ホワイトハース』内部を幾度と無く探索していると言う。
「動く部屋の先には、火の玉が住んでいます」
「もうひとつの鍵で行ける先には、さらに動く部屋があり、その先に狼たちが囚われているのです」
見れば、『ローサ』は2本の『キーチャーム』を首から下げていた。

ローサかわいいよローサ

『キーチャーム』が無いと回転室が動かせないので狼を助けざるを得ない。
DM「硬質の皮膚を持った犬の様なモノ」
PL「〈知識:ダンジョン探検〉で15超えた(※MM5ルール)」
DM「えー、ハーフ・ストーンゴーレム・ウルフです」
PL「え……」
DM「ハーフ・ストーンゴーレムです」
PL「完璧に何もできなくなったので後ろで見てますね」
PL「クレリックェ……」

前衛2人がどちらもダメージを出しづらい構成なので、互いに削りあいに。
ダメージ減少と高いACを人数差でかろうじて押し切るが、HPが半分程度に。

PL「これでキュアできないとか死ぬだろ……」
PL「自然回復も無いんだろ……?」

エラッタによりエッセンス・ノード・オヴ・ブラインディングはエッセンス・オヴ・スカウトに置換されています。
DMの判断によりこれを5,000gp相当の価値を持つバッグ・オヴ・ホールディングⅡに置換。

PL「とりあえずディテクト・マジックしてー、バッグに領域呪文のアイデンティファイ」
DM「バッグ・オヴ・ホールディングⅡ」
PL「……嬉しいけどどうしろと」
DM「詰めればいいと思うよ」
PL「……?」
PL「……中に入ってキュアしろと言う事か!」
※バッグ・オヴ・ホールディングの中はモーンランド外と裁定した。全滅するし。
ワンドで回復を繰り返し、事無きを得る。
その他、橙色の『キーチャーム』を発見。

……ウィザードが3レベルに成長した時にロープ・トリックを取らないと全滅するよねこれ?

PL「さて、これで大丈夫だな」
DM「いや、まだひとつ問題が残ってる」
PL「え?」
DM「狼達が檻の中でくーんくーんって鳴いてる」
PL「え」
PL「ローグいないんだけど……」
DM「硬度とhp確認しておくね」
PL「……え?」

ものすごい時間を掛けたり、『ローサ』に手伝ってもらったりしたりして、なんとか狼を檻から出すことができましたとさ。めでたしめでたし。

前回の続きから。 ラウ:素手攻撃とギザームを組み合わせた全く新しい格闘技を操るウッド・エルフのレンジャー/モンク ケン:盾装備と両手持ちを華麗に切り替えて戦うHFO。 メイ:武器防具無し筋力8のスペルシェイパーな魔術領域 […]

最終戦争の影#3 —

前回の続きから。

  • ラウ:素手攻撃とギザームを組み合わせた全く新しい格闘技を操るウッド・エルフのレンジャー/モンク
  • ケン:盾装備と両手持ちを華麗に切り替えて戦うHFO。
  • メイ:武器防具無し筋力8のスペルシェイパーな魔術領域クレリック。キュア最大化。

キースはマジで殺しに来てると思いました。

人の気配がしなくなった『ローズ・クオリー』を探索する3人。
だが、クレリックやウィザードはおろか、倒した兵士の死体すら見当たらない。
「……マズイ状況かも知れない」
大きな建物の跡地に踏み入ると、床一面に精巧な地図が描かれていた。
床を覆っていたはずのガラス質はすっかり剥がされており、部屋の隅には瓦礫が寄せられている。
左右と正面には、赤、白、黒の石で造られた大きな暖炉があるが、その装飾であったはずの彫像は無残にも砕かれていた。
部屋を隅々まで探索したところ、彫像の断面の色が違い、最近砕かれたものであると判明。
彫像の欠片をかき集めてパズル・ゲーム開始。

1泊あったので、敵は情報を入手して移動開始。追撃を防ぐべく彫像を全部破壊して、瓦礫は暖炉の中に放り込んでおきました。
床の地図は傷つけると後々自分たちが困るかもしれないし、ピンポイントで削ったらヒントを与えるようなものなので手をつけず。

DM「……そして赤い欠片に『ホワイトハース』の文字」
PL「『ホワイトハース』あった!」
PL「白の印北6とか赤の印南東15とかは座標か?」
PL「赤い欠片の座標は?」
DM「『北西9』と、『西4』があった……あと『黒の印』と『白の印』もそれぞれあった」
PL「なんでバラバラなんだよ!」
PL「でも4ヶ所まで絞り込めた。後はなんとかなるだろ」
ここでミスひとつ。エラドレン嬢の手紙のコピーを渡してなかった。
手紙にはちゃんと、『ホワイトハース』が「サイアリにある」って書いてあるんだよね。
PL「数字は何だ?マイルか?」
PL「9……マス?」
PL「でも部屋は10マスしかない。15とかあるからマスは違う」
PL「じゃあやっぱりマイルか。印起点にして北西に9マイルか西に4マイル」

DMは(出遅れて像が破壊された分を抜きとしても)ここで「9歩」と言う解答が出せるとは思ってない。
地図と起点が明確に記入されている訳でもないし、正しい起点と方角がわかった時点でクリアとした。

DM「という事で次の目的地は『モーンランド』となりまーす」
PL「どんなとこ?」
DM「(プレイヤーズガイド&ファイブ・ネイションズ参照中)とりあえず〈知識〉振るがよい」
PL「〈知識:自然〉15まで」
DM「えーとモーンランドは…………え」
PL「どうした」
DM「『モーンランドにいるあいだ、自然治癒および治癒系統呪文は機能しない』」
PL「……は?」
DM「『治癒系統呪文は機能しない』そうです」
PL「え……ちょっとまって」
DM「はい」
PL「メイ(《昼と夜に精通》したマニフェスト・スペルシェイパー)の存在意義が」
DM「はい」
PL「本来は2レベル用シナリオ……ですよね?」
DM「はい」
PL「いや、普通に無理だよね?死ぬよね?」
DM「キース△」
PL「何か回復できるもの無いの?」
DM「パラディンのレイオンハンドなら問題なく。あ、グッドベリー・ワインで8点治せる」
PL「ワインいくら?」
DM「250gp」
PL「キイイィィス!」

いやー、キース△!キースさんの殺意パネェ!

DM「覚悟が決まったら移動しますよー」
PL「死んだらパラディンとウォーフォージドでキャラ作り直そうぜ」
PL「だな」
渋々ながら移動を開始……したいところだが
DM「じゃあフェイリンが「敵が先行してるんだろう?運賃に加えて危険手当を頂きたいな」って言う」
PL「マジで……今マジでお金無いんだけど」
PL「拾ったばかりの魔法がかかった金杯で何とかしてもらえないかな。モーンランドでランダムエンカウントとかあり得ない」
拾ったばかりの金杯を譲り渡して、3人は死地モーンランドへ向かうのでした。まる。

前回の続きから。 ラウ:素手攻撃とギザームを組み合わせた全く新しい格闘技を操るウッド・エルフのレンジャー/モンク ケン:盾装備と両手持ちを華麗に切り替えて戦うHFO。 メイ:武器防具無し筋力8のスペルシェイパーな魔術領域 […]

最終戦争の影#2 —

前回の続きから。

  • ラウ:素手攻撃とギザームを組み合わせた全く新しい格闘技を操るウッド・エルフのレンジャー/モンク
  • ケン:盾装備と両手持ちを華麗に切り替えて戦うHFO。
  • メイ:武器防具無し筋力8のスペルシェイパーな魔術領域クレリック。キュア最大化。

「既製シナリオはPCを殺すようにできていない。殺せるチャンスはランダムエンカウントだけだ」 (ケンPL@赤手DM)

『ブラッディ・マーケット』に到着して程なく、『フェイリン』を発見。
人間が少ない(ダーグーンの住人は8割ゴブリン類である)ため、探すのは容易だった。
『フェイリン』は『ローズ・クオリー』への道案内を180gpで引き受けると言う。
3人の所持金は少なかったが、今後の事を考えると、ここで値切るべきではないと判断した。
マーケットの外れへと向かう4人の前に、2人のバグベアが立ちふさがる。
「イカサマ野郎!金を返しやがれ!」
「何を言う。あれは正当なギャンブルだったはずだ」
3人があっという間にバグベアを叩きのめすと、『フェイリン』は悪びれた様子もなく言った。
「助かった。バグベア共は騙しやすいが、血の気が多くていかん。早いところ街を出よう」

マーケットの外れで、『フェイリン』はドラゴンマークを掲げ岩の中から車両を呼び出す。
「それは?」
「エレメンタル・バギーだ。アース・エレメンタルの力で走る。さあ乗れ、先は長いぞ」

エレメンタル・バギーはどんな悪路をも走破する能力を持ち、その速度はケンタウロスをも上回る。
大した危険も無く、3日目の夜には『ローズ・クオリー』に到着した。
「この丘の向こうがローズ・クオリーだ。だった、と言うべきかな。危険があるようなので、私はここで待つ」

丘を超えると、明かりが見える。
焚き火の周りに、5つ6つの人影が見て取れた。
(……多いな)
(夜は分が悪い。日が昇るのを待とう)
3人はその場を離れ、『フェイリン』の元へ戻り、バギーで数マイル離れて野営を始めた。

翌朝戻ってくると、焼け落ちた建物の周りはガラス質の何かで固まっているのが見て取れる。
今ではないずっと昔に、凄まじい熱量が『ローズ・クオリー』を襲ったのだ。
(5、6……7人か。思ったより人数が多い)
(全員じゃないだろう。クレリックかウィザードか、キャスターがいるはずだ)

野営地を避けて回りこもうとした所で、ガラス質に覆われたゾンビと出会う。
ゾンビを砕く音を聞きつけ、野営地から何人かの兵士が。
さらにはクレリックとウィザードが駆け寄り、たちまち乱戦となる。

消耗しながらも兵士を倒すと、ウィザードとクレリックが『ローズ・クオリー』の奥へ逃げていく。
深追いは危険だと判断し、呪文を覚えなおすべく、再度離れて野営を行う。

……そんな野営で大丈夫か?

DM「”蝕”(事故率の高いランダム・エンカウントを示す某所の方言)は?」
PL「呼ぶ。金が無いから当然呼ぶ」
DM「一度”蝕”を呼ぶとキャンセルは聞かないが大丈夫か?」
PL「一番いい”蝕”を頼む」

DM「野営中のランダムエンカウント……出た?D3を振ってね!1回でいいよ!」
PL「……3」
DM「聞き耳を振ってね!視認も振っていいよ!」
PL「うちのPTローグいねーから!」
DM「じゃあ、3体の棍棒を持った大型の生物が60ftぐらいのところで見えたよ!」
PL「棍棒」
PL「おい脅威度ヤバい死ぬ」

DM「《強打》全部載せてクラブを振り回すオーガ△!」
PL「残りHPは?」
PL「次当たったら死ぬ。-10まであり得る」
DM「オーガさん①が「自慢じゃないが「ダーグーンのイチローですね」と言われた事もある」って言うwww」
PL「ちっくしょう、調子に乗りやがって」
DM「オーガさん②がクレリックを機会攻撃範囲に収めて、オーガさん③はケンを挟撃位置に移動」
PL「あっ」
PL「……死ぬなコレ」

結局、『フェイリン』がイニシアチブを遅らせ、機会攻撃をなんとか回避した3人がバギーに乗り込む。
一回走りだしたらオーガさんじゃ追いつけないので、この遭遇は終了。

這々の体で一泊し、翌朝『ローズ・クオリー』へ戻ると……

そこにはもう誰もいませんでした。

前回の続きから。 ラウ:素手攻撃とギザームを組み合わせた全く新しい格闘技を操るウッド・エルフのレンジャー/モンク ケン:盾装備と両手持ちを華麗に切り替えて戦うHFO。 メイ:武器防具無し筋力8のスペルシェイパーな魔術領域 […]

最終戦争の影#1 —

前回の続きから。

  • ラウ:素手攻撃とギザームを組み合わせた全く新しい格闘技を操るウッド・エルフのレンジャー/モンク
  • ケン:盾装備と両手持ちを華麗に切り替えて戦うHFO。二刀流は(再訓練で)無かったことになった。
  • メイ:盾、鎧、武器を一切身に付けない筋力8の魔術領域クレリック。

キース・ベイカーの底知れぬ悪意に戦慄した!

ある日雨の降る夜、伝達所が何者かによって襲撃されているのを発見。
言葉を濁す伝達員から、『エラドレン・ド゠カニス』からのメッセージだという事を聞き出し、急ぎ『壊れた金床亭』へ。
エラドレン嬢との再開。間髪入れずウォーフォージド『カトラス』とコボルトによる襲撃。
カトラスがロングソードを抜き放つ。魔剣が放つ魔力光が金床亭を照らす。PLの眼の色が変わる。
襲撃者が動かなくなった事を確認すると、エラドレン嬢は3人に革の背負い袋を押し付け、夜の闇へ消える。
背負い袋を開き、魔法の品『ヒューワーズ・ハンディ・ハヴァサック』である事が解りPL一同喜色満面。
中には手紙と2000gp相当の金貨と白金貨、そして奇妙な棒状の物体が。
手紙には『モーンランド』の『ホワイトハース』で『スキーマ』を回収してくるように、との指令が。
それも、「できるだけ早く」だ。
まずは『ダーグーン』に向かい、『フェイリン』の協力を得、『ローズ・クオリー』で情報を入手せよ、との事。
十分な前金を貰い、一行は旅の準備を整える。

……あれ?キース?ちょっといいかな?何か大切な事を忘れているんじゃないかな?

DM「結論としては、船『エレメンタル・ガレオン』ルートと列車『ライトニング・レイル』ルートと徒歩ルートがあるんだけど」
PL「徒歩ってどれくらいかかるの?」
DM「そーね、大陸を半分横断するぐらいの距離があるね」
PL「ねーよwww」
DM「ですよねー」

PL「徒歩は遅いしランダムエンカウントとか死ぬるから。やっぱ船だな。船賃は?」
DM「えーと…………え?あれ?なにこれマジで?」
PL「……いくらかかるの?」
DM「(試算中)…………一人頭1000gpぐらいかかるね。」
PL「は?」
DM「(地図確認中)5sp/マイルで、シャーンからダーグーンまでを海路。岬を回るから軽く2000マイルぐらいある」
※シナリオ上4日で到着するので、停泊時間を考慮しなければ(0.5gp/マイル)×(20マイル/時間)×4日 ≒ 960gp
PL「……」
DM「どーする?」

PL「船は高価だし襲撃されて死ぬるし高価だからやめようぜ。ライトニング・レイルだな」
DM「ダーグーンまではレイルが通ってないから、乗れるのは3日まで。途中からはキャラバンに同行して12日ばかり徒歩ね」
PL「安く上がるならまあ……」
DM「(試算中)……あれ?」
PL「ちょ」
DM「遠回りになるから値段変わらない感じ?かも?」
※停車時間を考慮しなければ(0.5gp/マイル)×(30マイル/時間)×3日 ≒ 1080gp
PL「……船でお願いします」

DM「3名様で3000gpになりまーす」
PL「……ハヴァサックの中身2000gpしか無いんだけど」
DM「3000gpになりまーす☆ミ」
PL「魔剣売るよ!なんだよこれ!ぬか喜びかよ!」
DM「いやー、与えた報酬を即奪い取るキースさんパネェ。」
PL「……これ普通にPC4人いたらハヴァサックも売らなきゃいけないじゃん?」
DM「悪意を感じるね!キース△!」

もちろん船の上ではスケルトンの襲撃があったりしたんだけど、まあそれはよくある話なので割愛。
*無事*にダーグーンに到着しましたよ!

前回の続きから。 ラウ:素手攻撃とギザームを組み合わせた全く新しい格闘技を操るウッド・エルフのレンジャー/モンク ケン:盾装備と両手持ちを華麗に切り替えて戦うHFO。二刀流は(再訓練で)無かったことになった。 メイ:盾、 […]

忘れられた鋳造所 —

エベロンキャンペーン、はじまります。
公式シナリオだけど、もう3.5e展開終わったし多少ネタバレでもいいよね!

■レギュレーション

  • キャラクターはポイントバイ(32pt)で作成。
  • プレイヤーが使用可能なルールブックは以下の通り。
    • プレイヤーズ・ハンドブック
    • ダンジョン・マスターズ・ガイド
    • モンスター・マニュアル
    • プレイヤーズ・ハンドブックⅡ
    • エベロン・プレイヤーズ・ガイド
    • エベロン・ワールドガイド
  • 25ch(半値)のワンドを買って良い。
  • 再訓練は好きにして良い。
  • 死んでも泣かない。

シナリオは1レベル向けだけど、久しぶりの3.5eだし、相変わらずプレイヤー3人なので、ちょっとヌルめに2lvスタート。
その分好きなキャラ投入していいよ!と宣言したところ、出来上がって来たのは……

  • 素手攻撃とギザームを組み合わせた全く新しい格闘技を操るウッド・エルフのレンジャー/モンク
  • 盾装備と両手持ちと二刀流を華麗に切り替えて戦うHFO
  • 盾、鎧、武器を一切身に付けない筋力8の魔術領域クレリック

DM「……そんな面子で大丈夫か?」
PL「大丈夫だ、問題ない」

雷雨の夜、「塔の街」シャーンでワンドを買った帰りに殺人現場に出くわした3人。
犯人と思しきウォーフォージドを撃退し、警備隊長に状況を説明。
警備隊長は勇気ある行動に感銘を受け、3人を表彰した。

謎の人物から示唆され、「壊れた金床亭」に向かうと、
「エラドレン・ド・カニス」によって、シャーンの地下深くから「スキーマ」を回収するように依頼される。

地下の情報を集めるため、最下層のネズミ市場へ。
幾許かの銀貨を支払い、ゴブリンの協力を取り付ける。
何者かに監視されていたが、追うことはできなかった。

下水道へ潜ってすぐ、ウォーフォージドとシフターの襲撃を受ける。
素手攻撃とギザームを組み合わせた全く新しい制空圏で牽制され、
買い立てほやほやのワンドからマジックミサイルを連発してウォーフォージドを削り殺す。
お前のようなクレリックがいるか!

封じられた扉を開き、カニスの廃墟へ踏み込む。
ビートル・スウォームの襲撃を受けるが、2レベルスタートの罠が炸裂。
陽光棒ばかりで松明が1本しか無いという大惨事。どこか(赤手)で見た光景再び。
死にそうになりながら、錬金術師の火を何本も地面に叩き付けて焼き払う。
これはひどい。

当然のように鋳造所の鍵が開けられない。
周囲をうろうろしているうちに、ホリッド・ラットに奇襲される。
ラットは当然のように鎧を着てないクレリックから狙う。ばっちり感染。

手詰まりとなったあげく、屋根の上に登り、崩落した天井から侵入。
アイアン・ディフェンダーが出てくるが、相手にもならない。
簡単なパズルをこなして、スキーマを回収。

鋳造所から出たところで、ウォーフォージドが現れる。
「セイバー」と名乗るウォーフォージドが、光を放つロングソードを抜き放ち、3人の眼の色が変わる。
両手持ちしたロングソードを強振するセイバーを無事に撃破し、魔剣を獲得。

エラドレンにスキーマを渡し、報酬を受け取る。

病気を治したり、鋳造所から回収した物品を処分したりしているうちに、7日が経過した。

エベロンキャンペーン、はじまります。 公式シナリオだけど、もう3.5e展開終わったし多少ネタバレでもいいよね! ■レギュレーション キャラクターはポイントバイ(32pt)で作成。 プレイヤーが使用可能なルールブックは以下 […]