『エナジーイミュニティ:ファイア全員に』
『エンデュア・エレメンツ全員に』
『ウォーター・ブリージング全員に』
『ウォーター・ウォーキング全員に』
『マス・コンヴィクションで全員セーヴ+4士気ボーナス』
『念のためマス・レジスト・エナジーを2発持っていきます』
『ｻﾗﾏﾝﾀﾞｰｵﾜﾀ＼(^o^)／』
いや、もうマジ無理マジ無理。
全員[火]ダメージ完全耐性の時点で無理無理無理なのかしらー。

サラマンダーを悪認定した一行は、ついに洞窟内の火山へと突入。
悪の冒険者達の口ぶりから、「向こうにも引くに引けない理由がある」と察したものの、それはどちらも同じこと。
火山の中腹ほどに口を開く裂け目から、サラマンダーの城砦へ踏み込む。
硫黄の蒸気が目を塞ぎ、間欠泉の音が耳を奪う悪辣な環境だが……実は視界が通らないのはサラマンダー達も同じ。
入り口を下ってすぐの場所で見張りをしていたのは、アヴェレッジ・サラマンダー×2とヘルハウンド×4。
ヘルハウンドが2秒で《薙ぎ払い》されて、アヴェレッジ・サラマンダーは慌てて撤収。
「敵襲ー！敵襲ー！奴等火が効かなーい！」
呼子を吹き鳴らしながら間欠泉の方へと逃げていく。
あえて逆側の狭い通路へと進む一行。
100ft程進むと、寝ているノーブル・サラマンダーを発見する。
傍には鋼鉄製の大きな槍が立てかけてあった。
『ノーブルって……+3ロングスピア確定ドロップｋｔｋｒｗｗ市価18,000gpｗｗｗ』
『とりあえず近寄って《強打》全開全力攻撃を…』
『寝てる相手に不意打ちは善じゃなくね？』
『悪は滅ぶべし、が俺的な善！』
善の定義について考えつつ、正々堂々(?)声を掛けてから戦うことに。
「用があるなら大広間に行けよ…俺は眠いんだ」
「お前たちのリーダーに会いたいんだが」
「ヘルキトリン様に？」
「ヘルキトリン……何者だ？」
「ヘルキトリン様は偉大な魔術師だ！」
『げぇっ』
『ヤバイな…それってもの凄い強くね？』
『とんでもない呪文が飛んでくるかもわからんね』
……実はHDが高いからクラスレベルはそんなに載ってないいんだよねぇ…。
「……それはそうと、お前たちは何者だ？」
「あっ、流石に気付かれた」
「俺達は……そのヘルキトリンとやらをブッ倒しに来た者だ！」
「敵か！」
寝ぼけていたサラマンダーが、立てかけてあった槍を手に取る。
とは言え、エナジーイミュニティ:ファイアがある以上敵ではない。
あっという間に撃破したが、流石に音を聞きつけて他のノーブル・サラマンダーが様子を見にくる。
ファイアーボールの炸裂音を聞いて、大広間にいた５体のノーブル・サラマンダーも行動開始。
ファイアーボールを無効化したあたりで、これは何かおかしい、とサラマンダーも気付く。
「[火]が効かない！」
ノーブル・サラマンダー達によるディスペル・マジック祭り開始。
術者レベル判定の出目が走り、エナジーイミュニティ:ファイアとマス・コンヴィクションなどを少し剥ぎ取る事に成功。
『…DM、そいつの術者レベルはいくつだ』
『…15レベル相当だ』
『…そうか。じゃあもうひとつ解呪の対象になる。』
『ほう。』
『パーマネンシィしてあるトゥルー・シーイングだ』
　解　呪　成　功
『うわあああ、3,000expがああああああ!!』
怒りのエンパワー・コーン・オヴ・コールドがノーブル・サラマンダー5体を襲う。
うち3体が瞬時に砕け散った。
騒ぎを聞きつけて顔を出したイフリート2体に向けて、さらにエンパワー・コールド・ファイアーボール。
イフリートが瞬時に消滅する。
『ウィザード怖EEEEEEEEEEEEEEE!!』
『ウィザードを怒らせてはいけない…』
代償は大きかったが、結局、ノーブル・サラマンダー7体を叩き潰す事に成功。
だが、ボスがまだ残っているはずだ。
慎重に捜索を進めると、溶岩溜りの上に金属製の籠が浮かんでいるのが見える。
『私もトゥルー・シーイングですが』
『…幻術のようです』
バレちゃ仕方ない、とばかりにイフリートとノーブル・サラマンダーが出現。
『サラマンダーは金属製のブレイサーと指輪を付けているようです』
『…こいつがボスか！』
マキシマイズした呪文が炸裂。イフリート消滅。ヘルキトリンも瀕死。
『…あれ？大したことなくね？』
『エナジーイミュニティとかマジ無理ですからー』
『後は楽勝だな』
そうはいかない！本命登場だ！
(PCのセーヴは通せないのでヘルキトリンをスクライングしていた)
『アンティシペイト・テレポーテーションに反応あり。その数は4!』
『こ…ここで来るのか！』
『ヤバイ、呪文が決戦用になってない！』
後編に続く。

Categorised as:現れた地下都市