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TRPGについていろいろ書いたり。ツールとか置いてあったり。

『11月, 2010』の記事

最終戦争の影#3 —

前回の続きから。

  • ラウ:素手攻撃とギザームを組み合わせた全く新しい格闘技を操るウッド・エルフのレンジャー/モンク
  • ケン:盾装備と両手持ちを華麗に切り替えて戦うHFO。
  • メイ:武器防具無し筋力8のスペルシェイパーな魔術領域クレリック。キュア最大化。

キースはマジで殺しに来てると思いました。

人の気配がしなくなった『ローズ・クオリー』を探索する3人。
だが、クレリックやウィザードはおろか、倒した兵士の死体すら見当たらない。
「……マズイ状況かも知れない」
大きな建物の跡地に踏み入ると、床一面に精巧な地図が描かれていた。
床を覆っていたはずのガラス質はすっかり剥がされており、部屋の隅には瓦礫が寄せられている。
左右と正面には、赤、白、黒の石で造られた大きな暖炉があるが、その装飾であったはずの彫像は無残にも砕かれていた。
部屋を隅々まで探索したところ、彫像の断面の色が違い、最近砕かれたものであると判明。
彫像の欠片をかき集めてパズル・ゲーム開始。

1泊あったので、敵は情報を入手して移動開始。追撃を防ぐべく彫像を全部破壊して、瓦礫は暖炉の中に放り込んでおきました。
床の地図は傷つけると後々自分たちが困るかもしれないし、ピンポイントで削ったらヒントを与えるようなものなので手をつけず。

DM「……そして赤い欠片に『ホワイトハース』の文字」
PL「『ホワイトハース』あった!」
PL「白の印北6とか赤の印南東15とかは座標か?」
PL「赤い欠片の座標は?」
DM「『北西9』と、『西4』があった……あと『黒の印』と『白の印』もそれぞれあった」
PL「なんでバラバラなんだよ!」
PL「でも4ヶ所まで絞り込めた。後はなんとかなるだろ」
ここでミスひとつ。エラドレン嬢の手紙のコピーを渡してなかった。
手紙にはちゃんと、『ホワイトハース』が「サイアリにある」って書いてあるんだよね。
PL「数字は何だ?マイルか?」
PL「9……マス?」
PL「でも部屋は10マスしかない。15とかあるからマスは違う」
PL「じゃあやっぱりマイルか。印起点にして北西に9マイルか西に4マイル」

DMは(出遅れて像が破壊された分を抜きとしても)ここで「9歩」と言う解答が出せるとは思ってない。
地図と起点が明確に記入されている訳でもないし、正しい起点と方角がわかった時点でクリアとした。

DM「という事で次の目的地は『モーンランド』となりまーす」
PL「どんなとこ?」
DM「(プレイヤーズガイド&ファイブ・ネイションズ参照中)とりあえず〈知識〉振るがよい」
PL「〈知識:自然〉15まで」
DM「えーとモーンランドは…………え」
PL「どうした」
DM「『モーンランドにいるあいだ、自然治癒および治癒系統呪文は機能しない』」
PL「……は?」
DM「『治癒系統呪文は機能しない』そうです」
PL「え……ちょっとまって」
DM「はい」
PL「メイ(《昼と夜に精通》したマニフェスト・スペルシェイパー)の存在意義が」
DM「はい」
PL「本来は2レベル用シナリオ……ですよね?」
DM「はい」
PL「いや、普通に無理だよね?死ぬよね?」
DM「キース△」
PL「何か回復できるもの無いの?」
DM「パラディンのレイオンハンドなら問題なく。あ、グッドベリー・ワインで8点治せる」
PL「ワインいくら?」
DM「250gp」
PL「キイイィィス!」

いやー、キース△!キースさんの殺意パネェ!

DM「覚悟が決まったら移動しますよー」
PL「死んだらパラディンとウォーフォージドでキャラ作り直そうぜ」
PL「だな」
渋々ながら移動を開始……したいところだが
DM「じゃあフェイリンが「敵が先行してるんだろう?運賃に加えて危険手当を頂きたいな」って言う」
PL「マジで……今マジでお金無いんだけど」
PL「拾ったばかりの魔法がかかった金杯で何とかしてもらえないかな。モーンランドでランダムエンカウントとかあり得ない」
拾ったばかりの金杯を譲り渡して、3人は死地モーンランドへ向かうのでした。まる。

前回の続きから。 ラウ:素手攻撃とギザームを組み合わせた全く新しい格闘技を操るウッド・エルフのレンジャー/モンク ケン:盾装備と両手持ちを華麗に切り替えて戦うHFO。 メイ:武器防具無し筋力8のスペルシェイパーな魔術領域 […]

最終戦争の影#2 —

前回の続きから。

  • ラウ:素手攻撃とギザームを組み合わせた全く新しい格闘技を操るウッド・エルフのレンジャー/モンク
  • ケン:盾装備と両手持ちを華麗に切り替えて戦うHFO。
  • メイ:武器防具無し筋力8のスペルシェイパーな魔術領域クレリック。キュア最大化。

「既製シナリオはPCを殺すようにできていない。殺せるチャンスはランダムエンカウントだけだ」 (ケンPL@赤手DM)

『ブラッディ・マーケット』に到着して程なく、『フェイリン』を発見。
人間が少ない(ダーグーンの住人は8割ゴブリン類である)ため、探すのは容易だった。
『フェイリン』は『ローズ・クオリー』への道案内を180gpで引き受けると言う。
3人の所持金は少なかったが、今後の事を考えると、ここで値切るべきではないと判断した。
マーケットの外れへと向かう4人の前に、2人のバグベアが立ちふさがる。
「イカサマ野郎!金を返しやがれ!」
「何を言う。あれは正当なギャンブルだったはずだ」
3人があっという間にバグベアを叩きのめすと、『フェイリン』は悪びれた様子もなく言った。
「助かった。バグベア共は騙しやすいが、血の気が多くていかん。早いところ街を出よう」

マーケットの外れで、『フェイリン』はドラゴンマークを掲げ岩の中から車両を呼び出す。
「それは?」
「エレメンタル・バギーだ。アース・エレメンタルの力で走る。さあ乗れ、先は長いぞ」

エレメンタル・バギーはどんな悪路をも走破する能力を持ち、その速度はケンタウロスをも上回る。
大した危険も無く、3日目の夜には『ローズ・クオリー』に到着した。
「この丘の向こうがローズ・クオリーだ。だった、と言うべきかな。危険があるようなので、私はここで待つ」

丘を超えると、明かりが見える。
焚き火の周りに、5つ6つの人影が見て取れた。
(……多いな)
(夜は分が悪い。日が昇るのを待とう)
3人はその場を離れ、『フェイリン』の元へ戻り、バギーで数マイル離れて野営を始めた。

翌朝戻ってくると、焼け落ちた建物の周りはガラス質の何かで固まっているのが見て取れる。
今ではないずっと昔に、凄まじい熱量が『ローズ・クオリー』を襲ったのだ。
(5、6……7人か。思ったより人数が多い)
(全員じゃないだろう。クレリックかウィザードか、キャスターがいるはずだ)

野営地を避けて回りこもうとした所で、ガラス質に覆われたゾンビと出会う。
ゾンビを砕く音を聞きつけ、野営地から何人かの兵士が。
さらにはクレリックとウィザードが駆け寄り、たちまち乱戦となる。

消耗しながらも兵士を倒すと、ウィザードとクレリックが『ローズ・クオリー』の奥へ逃げていく。
深追いは危険だと判断し、呪文を覚えなおすべく、再度離れて野営を行う。

……そんな野営で大丈夫か?

DM「”蝕”(事故率の高いランダム・エンカウントを示す某所の方言)は?」
PL「呼ぶ。金が無いから当然呼ぶ」
DM「一度”蝕”を呼ぶとキャンセルは聞かないが大丈夫か?」
PL「一番いい”蝕”を頼む」

DM「野営中のランダムエンカウント……出た?D3を振ってね!1回でいいよ!」
PL「……3」
DM「聞き耳を振ってね!視認も振っていいよ!」
PL「うちのPTローグいねーから!」
DM「じゃあ、3体の棍棒を持った大型の生物が60ftぐらいのところで見えたよ!」
PL「棍棒」
PL「おい脅威度ヤバい死ぬ」

DM「《強打》全部載せてクラブを振り回すオーガ△!」
PL「残りHPは?」
PL「次当たったら死ぬ。-10まであり得る」
DM「オーガさん①が「自慢じゃないが「ダーグーンのイチローですね」と言われた事もある」って言うwww」
PL「ちっくしょう、調子に乗りやがって」
DM「オーガさん②がクレリックを機会攻撃範囲に収めて、オーガさん③はケンを挟撃位置に移動」
PL「あっ」
PL「……死ぬなコレ」

結局、『フェイリン』がイニシアチブを遅らせ、機会攻撃をなんとか回避した3人がバギーに乗り込む。
一回走りだしたらオーガさんじゃ追いつけないので、この遭遇は終了。

這々の体で一泊し、翌朝『ローズ・クオリー』へ戻ると……

そこにはもう誰もいませんでした。

前回の続きから。 ラウ:素手攻撃とギザームを組み合わせた全く新しい格闘技を操るウッド・エルフのレンジャー/モンク ケン:盾装備と両手持ちを華麗に切り替えて戦うHFO。 メイ:武器防具無し筋力8のスペルシェイパーな魔術領域 […]

最終戦争の影#1 —

前回の続きから。

  • ラウ:素手攻撃とギザームを組み合わせた全く新しい格闘技を操るウッド・エルフのレンジャー/モンク
  • ケン:盾装備と両手持ちを華麗に切り替えて戦うHFO。二刀流は(再訓練で)無かったことになった。
  • メイ:盾、鎧、武器を一切身に付けない筋力8の魔術領域クレリック。

キース・ベイカーの底知れぬ悪意に戦慄した!

ある日雨の降る夜、伝達所が何者かによって襲撃されているのを発見。
言葉を濁す伝達員から、『エラドレン・ド゠カニス』からのメッセージだという事を聞き出し、急ぎ『壊れた金床亭』へ。
エラドレン嬢との再開。間髪入れずウォーフォージド『カトラス』とコボルトによる襲撃。
カトラスがロングソードを抜き放つ。魔剣が放つ魔力光が金床亭を照らす。PLの眼の色が変わる。
襲撃者が動かなくなった事を確認すると、エラドレン嬢は3人に革の背負い袋を押し付け、夜の闇へ消える。
背負い袋を開き、魔法の品『ヒューワーズ・ハンディ・ハヴァサック』である事が解りPL一同喜色満面。
中には手紙と2000gp相当の金貨と白金貨、そして奇妙な棒状の物体が。
手紙には『モーンランド』の『ホワイトハース』で『スキーマ』を回収してくるように、との指令が。
それも、「できるだけ早く」だ。
まずは『ダーグーン』に向かい、『フェイリン』の協力を得、『ローズ・クオリー』で情報を入手せよ、との事。
十分な前金を貰い、一行は旅の準備を整える。

……あれ?キース?ちょっといいかな?何か大切な事を忘れているんじゃないかな?

DM「結論としては、船『エレメンタル・ガレオン』ルートと列車『ライトニング・レイル』ルートと徒歩ルートがあるんだけど」
PL「徒歩ってどれくらいかかるの?」
DM「そーね、大陸を半分横断するぐらいの距離があるね」
PL「ねーよwww」
DM「ですよねー」

PL「徒歩は遅いしランダムエンカウントとか死ぬるから。やっぱ船だな。船賃は?」
DM「えーと…………え?あれ?なにこれマジで?」
PL「……いくらかかるの?」
DM「(試算中)…………一人頭1000gpぐらいかかるね。」
PL「は?」
DM「(地図確認中)5sp/マイルで、シャーンからダーグーンまでを海路。岬を回るから軽く2000マイルぐらいある」
※シナリオ上4日で到着するので、停泊時間を考慮しなければ(0.5gp/マイル)×(20マイル/時間)×4日 ≒ 960gp
PL「……」
DM「どーする?」

PL「船は高価だし襲撃されて死ぬるし高価だからやめようぜ。ライトニング・レイルだな」
DM「ダーグーンまではレイルが通ってないから、乗れるのは3日まで。途中からはキャラバンに同行して12日ばかり徒歩ね」
PL「安く上がるならまあ……」
DM「(試算中)……あれ?」
PL「ちょ」
DM「遠回りになるから値段変わらない感じ?かも?」
※停車時間を考慮しなければ(0.5gp/マイル)×(30マイル/時間)×3日 ≒ 1080gp
PL「……船でお願いします」

DM「3名様で3000gpになりまーす」
PL「……ハヴァサックの中身2000gpしか無いんだけど」
DM「3000gpになりまーす☆ミ」
PL「魔剣売るよ!なんだよこれ!ぬか喜びかよ!」
DM「いやー、与えた報酬を即奪い取るキースさんパネェ。」
PL「……これ普通にPC4人いたらハヴァサックも売らなきゃいけないじゃん?」
DM「悪意を感じるね!キース△!」

もちろん船の上ではスケルトンの襲撃があったりしたんだけど、まあそれはよくある話なので割愛。
*無事*にダーグーンに到着しましたよ!

前回の続きから。 ラウ:素手攻撃とギザームを組み合わせた全く新しい格闘技を操るウッド・エルフのレンジャー/モンク ケン:盾装備と両手持ちを華麗に切り替えて戦うHFO。二刀流は(再訓練で)無かったことになった。 メイ:盾、 […]