N◎VAのリサーチについて考える。
前提条件として、TNDのSSS形式でシナリオが準備されているものとする。
リサーチの管理方法をプレイヤーに情報項目を開示するか、しないかで大別する。
利点の裏返しがそのまま他の欠点になるため、どうしようもない欠点のみを記述し、
ほかはすべて利点となるように記述した。
■ 項目開示型
▼ 予期せぬ展開を防ぎ、ストーリー進行の管理が楽になる
▼ リサーチ中に選択肢不足で行き詰る事が無い
▽ 〈シャーロックホームズ〉などの一部特技が価値を失う
■ 項目隠蔽型
▼ プレイヤーが謎解きの要素を楽しめる
▼ プレイヤー次第でキャストの能力を上回る活躍が可能
同様に、目標値についても開示するか、しないかで大別する。
■ 目標値開示型
▼ プレイヤーの手札管理が楽になる
▼ 情報の重要性を認識させる事ができる
▼ 無駄な報酬点や手札を消費しなくて済む
■ 目標値隠蔽型
▼ プレイヤーの緊張感を保つ事ができる
▽ 常に全力での判定を要求してしまう
多くの場合は、これらの組み合わせ、つまり次の4つになる。
■ 項目開示・達成値開示型
事前に複数の選択肢を提示することで、予想外の行動を取るプレイヤーは減り、
リサーチの進行管理は楽になる。演出を除けば、アドリブはほとんど発生しない。
判定の成否が事前に解り、プレイヤーは現在のリソースを最大限に利用できるため、
リサーチにおいて「詰む」事は無いが、プレイヤーの考える余地は奪われ、
ブレイクスルー要素である一部の情報系特技は無意味なものになる事が多い。
プレイヤーの性質に寄らず、キャストの性能だけを発揮させる事ができる。
■ 項目開示・達成値隠蔽型
事前に複数の選択肢を提示することで、予想外の行動を取るプレイヤーは減り、
リサーチの進行管理は楽になる。演出を除けば、アドリブはほとんど発生しない。
判定の成否が解らないため、プレイヤーのリソースの消費は増え、
リソース確保(主に手札回しなど)のために、余分な時間を消耗する場合がある。
リサーチにおいて「詰む」可能性は低いが、ブレイクスルー要素である
一部の情報系特技は無意味なものになる可能性が高い。
キャストの性能を発揮するためには、プレイヤーの慣れが必要になる。
■ 項目隠蔽・達成値開示型
プレイヤーの選択によってアドリブを要求される可能性が増え、
予期せぬ展開を招きやすく、リサーチの進行管理は難しくなる。
判定の成否は直前に判明するが、現在のリソースが成功を許さない場合があり、
目標値だけ聞いて判定は後回し、という手法がありえるため、リサーチが滞りがち。
また、プレイヤーの発想の外に項目が存在した場合、「詰む」可能性がある。
キャストの性能を発揮するためには、プレイヤーの思考力、想像力が要求される。
■ 項目隠蔽・達成値隠蔽型
プレイヤーの選択によってアドリブを要求される可能性が増え、
予期せぬ展開を招きやすく、リサーチの進行管理は難しくなる。
判定の成否が解らないため、プレイヤーは常に最大のリソース消費を要求される。
リソースを浪費した結果、リサーチにおいて「詰む」可能性が高い。
プレイヤーを悩ませる場合が多く、結果としてリサーチが滞る可能性が高い。
キャストの性能を発揮するために、プレイヤー自身がN◎VAに熟練している必要がある。
不特定多数の人間を相手にするコンベンションなら、失敗する確率の低い項目開示・達成値開示型が良いと思われる。
仲間内に口下手な人間がいるのなら、プレイヤースキルに依存しづらい項目開示型が良いだろうし、キャストを最適化して高達成値で項目を次々と剥いてしまう人間がいるなら、項目隠蔽型がいいだろう。
シナリオに謎解きの要素を含み、プレイヤーにびっくりしてもらいたいのなら、キャストに移入してもらうために、項目隠蔽・達成値隠蔽型を使うべきだと思う。
まあ、結論としては「臨機応変に」って事なんだけど……。
次はこれらの問題点を解決するための方法について考察してみたいなぁ、と。
ちなみにららら的進行管理は項目開示・達成値開示型です。
このエントリの内容は偏ってる可能性があります。
N◎VAのリサーチについて考える。 前提条件として、TNDのSSS形式でシナリオが準備されているものとする。 リサーチの管理方法をプレイヤーに情報項目を開示するか、しないかで大別する。 利点の裏返しがそのまま他の欠点にな […]
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シナリオでいずれ使う予定のルール/データ的なギミックのメモとか。
■ オープニングフェイズで「1プラチナム相当のプラチナ・チケット」を配布。
クライマックスはイベント会場。ステージに護衛対象。
1プラチナムを払えば近距離に登場。
1ゴールドで中距離に登場。
1シルバーで遠距離に登場。
1カッパーで超遠距離に登場。
特に悪意はないが、シーン内全域には観客のエキストラ(〈運動〉10)。
パニックを起こして、あらゆる移動に〈運動〉10で妨害してくる。
シナリオでいずれ使う予定のルール/データ的なギミックのメモとか。 ■ オープニングフェイズで「1プラチナム相当のプラチナ・チケット」を配布。 クライマックスはイベント会場。ステージに護衛対象。 1プラチナムを払え […]
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Song and Silenceのプレステージクラス、ダンジョンデルヴァーについて。
キャンペーンで使った感想とか。いろいろ。
■ 必要条件
▼ 技能
クロススキルは一つもないものの、
〈登攀 / Crimb〉10と〈製作(石工) / Craft(stonemasonry)〉5は、
意識して取っていかないと取り損なう可能性アリ。
▼ 特技
《鋭敏感覚 / Alertness》と《無視界戦闘 / Blind-Fight》は、
他のプレステージクラス(特に《耐久力 / Endurance》とか)に比べれば全然マシ。
▼ 特殊
ダンジョンデルヴァーになるための最難関。(公式シナリオなら自動的に満たせる…かも?)
1番目は「死ね」と言われてるも同然。㍉です。…あ、罠満載ダンジョンなら…何とか(なりません)
2番目は(普通は)もっと無理。DMの胸先三寸だし。
3番目は…キャンペーンとかで、1年とか時間が開けば…かな。一番現実的。
■ クラス技能
〈はったり / Bluff〉が無いのは痛い。超痛い。
他は、交渉系をパラディン(あるいはソーサラー)に任せてるなら、困る事は全く無いハズ。
むしろ技能ポイントが余るので、〈魔法装置使用 / Use Magic Device〉を取り始めてもいい感じ。
■ クラスの特徴
BABはローグ準拠。セーヴは頑健と反応がGood。
頑健セーヴのGoodはローグ系にとっては非常にありがたい所。
▼ 武器と防具の習熟
ローグよりも習熟した武器は増えるものの、今更持ち変えるかどうかも微妙。
《武器の妙技 / WeaponFinesse》とか持ってると目も当てられない。
▼ 罠 / Traps
基本的にローグから来るんで恩恵を受けるコトはありえません。(‘A`)
▼ 危険感知 / Denger Sense
中レベル域ならそれなりに。
1レベルでのボーナスの+2/+2/+4も、習得直後は充分以上に役立つ数字。
(特に〈視認/Spot〉の洞察+4は大きい。)
▼ 疑似視覚 / BlindSight (変則/ex)
強い。通称デルヴァー髭。習得すると生えてくる。
発動に通常アクションを消費するのと、射程が20ftなのがちょっと厳しいけど。
ドア開ける前とかに発動しておけば1戦闘以上は余裕で持つわけで。問題無し。
サイレンスなどで無効化されないのも良い感じ。一体何で感知してるんだか。多分髭。
▼ 石工の勘 / stonecunning (変則/ex)
あればいいんだけど、無理に取りに行く必要はまったく無し。
10レベル前後ならまだ使えなくはない…かな。
▼ 縮小 / reduce (擬呪/sp)
重量-90%は3eなら”テレポート/Teleport”の時に重宝。
キャンペーン中でも、重量制限をクリアするために使ったコトあり。(1回か2回だけど)
サイズに関しては……身長半分になっても変わらないんだよねぇ。
▼ 暗視 / darkvision (擬呪/sp)
60ft暗視。術者レベル及び使用回数不明…。(‘A`)
(超常/su)なら、話は早いんだけどなあ…。
▼ 宝物感知 / tresure sense (超常/su)
良いです。最低1400ft(実に280マス)内の財宝を感知できてしまうのは驚愕。
公式シナリオやるなら持っておいて損は無い感じ。(特にコーデルのやつ!)
自作のシナリオとかだと、無駄な財宝とか隠さないからダメかもだけど…。
▼ 経路発見 / find the path (擬呪/sp)
普通に使える。普通に6レベル呪文だし。
他人への使用ができないので、”テレポート/Teleport”には使えないけど。
▼ 位相の扉 / phase door (擬呪/sp)
これも使える。7レベル呪文が使えないわけがない。
■ 全般
最短で進化するなら、ローグ7→ダンジョンデルヴァー1で8レベル目。
3レベル目が死ぬほどマズいので、2レベルで止めちゃうのもアリ。
同様に5レベル目も割とマズいので、4レベル止めもそれなりにアリ。
6レベル以降は上げられるだけ上げてOKかと。
■ 感想
基本的に近接戦闘ローグ向け。(前提条件とか、疑似視覚の射程とか)
急所攻撃メインで戦うなら、2レベルで疑似視覚を取って他のプレステージクラスへ
…と言うのは充分ありえる話。むしろ疑似視覚のためだけにもアリ。
キッチリ8レベル目から成長させられるなら、キャラクターレベル14での宝物感知は
パーティ資産を増やすのに活躍するはず。
…まあ、2レベルだけでいいクラスです。
武器装備ガイドの”真の闇の目隠し”が買えるなら取らなくてもいいクラスです。(‘A`)
Song and Silenceのプレステージクラス、ダンジョンデルヴァーについて。 キャンペーンで使った感想とか。いろいろ。 ■ 必要条件 ▼ 技能 クロススキルは一つもないものの、 〈登攀 / Crimb〉1 […]
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今日は福楽会でした。
■ トーキョーN◎VA the Detonation (Rai.)
■ アルシャード (”Good”H本)
■ ガンドッグ (maichi)
□ ブレイド・オブ・アルカナ (黒猫)
人数少なめでブレカナは不成立。
福楽会も最後なので、N◎VAを立てさせてもらってきました。
今日は福楽会でした。 ■ トーキョーN◎VA the Detonation (Rai.) ■ アルシャード (”Good”H本) ■ ガンドッグ (maichi) □ ブレイド・オブ・アルカナ ( […]
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前回までのあらすじ
魂を喰らう邪悪な竜、アシャーダロンは目の前だ!
準備は万端、パーティはフルメンバー!
8部作のキャンペーンに決着を付けるべく、いざ、突撃!
(※比較的パワープレイ分多め。公式シナリオネタバレ注意。)
メンバーを再確認。(50音順)
■イレイリア(エルフ、混沌にして善、20LV:クレリック)
『地底の城砦』の初プレイから通して冒険を続ける唯一の初期メンバー。
パーティの顔役。生き残る事に長けたその行動は何度パーティを救った事か。
「ミラクル撃つかもしれないからLV20に上げなかった」発言は強烈でした。流石。
■エレンティア(エルフ、真なる中立、19LV:ウィザード/キャンドルキャスター/ローアマスター)
エルフのウィザード。パーティの知恵袋にして裏パーティリーダー。
『地底の城砦』からイレイリアと共にパーティを勝利に導いてきた。
〈知識〉から〈魔法装置使用〉まで使いこなすまさに賢者。
■セラ(ハーフリング、混沌にして善、20LV:ローグ/ウィザード/ファイター/レンジャー/ディープウッドスナイパー)
ディープウッドスナイパーで手に入れた×5のクリティカル倍率と、
グレーターマジックウェポンの2重掛けから放たれる無体な攻撃ボーナスは
1撃100点を上回るダメージを容易に叩き出す。パーティ随一のダメージディーラー。
■ドレック(ドワーフ、秩序にして善、20LV:ファイター/ドワーヴンディフェンダー)
圧倒的なACとHPで構築される最強の前線。
伝説の名匠、ダーゲディンの手によるキーン・ホーリィ・ドワーヴン・ウォーアックスを握り、
全力攻撃で着実に敵のHPを削り取る。でも非実体とか視認困難失敗確率は結構苦手。
■トルカン(人間、混沌にして善、18LV:ローグ/ダンジョンデルヴァー)
『迷える魂を喰らう者』開始直後、『キミはディドの子孫だ』とハンドアウトを渡される。
HPの低さに泣かされる日々も、各種強化魔法を常用するようになって大分緩和された様子。
今回の戦闘の為に色々と小ネタを仕込んできているようだが…はたして?
■ブレイ(人間、混沌にして善、17LV:ソーサラー/ファイター/バーバリアン/ホーリー・リベレーター)
途中参加による経験点差が足枷になっていたものの、
今やその手には上級アーティファクトであるところの”ドラゴンハンマー”が。
パーティ中最強のACと攻撃力を手にした今、アシャーダロン戦の最終兵器となるか?
+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+
それは圧倒的な大きさと威圧感、そして恐怖の象徴だった。
かつてないサイズのレッドドラゴン。デーモンの心臓を胸に納め、魂を喰らって生きながらえる邪竜。
その傍らには、ハーフフィーンドのコボルトが。
「我と共に永遠の命を手に入れる気は無いか?」
「世界を滅ぼすわけにはいかないんだ!」
「ならば死ね!」
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エレンティアのマス・ヘイストから火蓋が切って落とされる。
「アシャーダロンに再び滅びを!」
「き…貴様、ディッドの子孫か!おのれ!」
「クリティカル!フィーンド瞬殺!」
「グレーター・ディスペリング!」
「さらにグレーター・ディスペリング!」
「ヘイストもディスプレイスメントもミラーイメージも残った!」
「ドラゴンブレス!さらにそこのローグ!メテオ喰らえ!」
「ワンドでバリア(プロテクション・フロム・エレメンツ・ファイア)張り直し!」
「リミテッド・ウィッシュから放てモルデンカイネンズ・ディスジャンクション!意志セーヴ−7!」
「…耐えた!魔法解体無効化!」
「もう一発グレーター・ディスペリング!解除!解除!解除!」
「ヘイストだけは張り直す!」
「AC40台後半か…どんな外皮だよ!」
「唸れ”ドラゴンハンマー”!ブレスウェポンでクリティカル!」
「アシャーダロンはタイム・ストップは持ってないのか…(指輪外す)
ここで押し切る!必殺タイム・ストップ!『時よ…!』」
「グレーター・カウンター・スペル・リングwithタイム・ストップ発動!相殺!」
「うわっ!同じ事考えてたー!?(指輪嵌め直す)」
世界の運命を決める戦いは、わずか10数秒で決した。
聖なる輝きを秘めたセラの矢が、アシャーダロンの最後の力を奪い取ったのだ。
+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+
「か……勝った!勝ったぞ!」
「…まて、様子が……様子がおかしいぞ!?」
「アシャーダロンの呪縛から蘇ったぞ!私は自由だ!」
アシャーダロンの身体を引き裂いて現れるデーモン!
戦いは終わっていなかった…!
だが、我々には余力がある。この冒険に決着を付けるのだ!
わずか10秒後。デーモンは地に伏し、消滅した。
二度とこの惨劇が繰り返されないよう、アシャーダロンの魂を宝石に封じる。
彼の竜の魂は、輪廻させるには危うすぎるのだ。
+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+
「この剣(”ドラゴンハンマー”)は…」
「いずれまた、神々の使者がそれを必要とした時のために、ここに置いていきましょう。」
「人の手には余る代物だ。」
「それに…大司教に渡すのは癪だしな。」
水晶の森の片隅で、伝説の剣は次の主を待っている。
+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+
「父が倒されたのならば、世界はまだ滅びる運命に無かったと言う事。」
「この次元を去ります。いずれ会う事もあるでしょう。」
父の死を聞いた青年は何を思い、何処へ行くのか。彼は深くを告げてはくれなかった。
+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+
一行の前に光り輝く何者かが現れる。
「あなた方に祝福を。栄光を。我々からの贈り物です。あなた方に二つ目の魂を。」
「…私には必要ありません。その代わりに…教義の為に散った聖騎士の魂を救っていただきたい。」
「なら、私の分は戦いに巻き込まれて死んでいった子供達のために。」
この壮大なる物語のきっかけとなった小さな街で。
デヴィルの支配から解き放たれた商業都市で。
少しだけ奇跡が起きた。
+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+
グレイホークへ戻った一行を、街中が讃える。
「いや、流石なものだ。志半ばにして倒れたパラディンも喜ぶだろう。」
「なんでそれを知ってる!?」
「邪竜が倒れたら靄が晴れて急に見えるようになったのでね。」
「見てたのかよ!スクライかよ!」
「キミ達が死んだ時に都合良くダイヤがあるのを不思議に思わなかったのかね?」
「な…なんだってー!?」
グレイホークの市長と謁見。
「君たちの望むままの地位を与えるが…どうするかね?」
「…考えさせてください。」
6人の英雄を讃えるため、街を上げての祝賀会が夜通し行われる。
人々が英雄を一目見るべく集う中、流れに逆らい街を出る人影が4つ。
+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+
「この危険な魂を、このプレーンに置いておくわけにはいきません。」
「一緒に行ってもいいですか?地位に縛られるのは嫌ですから。」
「ならばワシも一緒に行こうかの。」
「カンドルーカーの工房へ戻らなくてもいいので?」
「何、そう急ぐ事もあるまい。」
新たなる目的を見つけて、3人は新たな冒険に旅立った。
+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+
グレイホークにはエルフの神の神殿が建った。ペイロアに負けず劣らず…との噂が立つ日も近い。
優れた聖戦士と大司教がいれば、当面危機の心配はしなくて良さそうだ。
+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+
「かくて、世界の運命を救った英雄達の物語は終わりを告げた。」
「……英雄は6人じゃなかったのかい?あとの1人は?」
「いや、5人だよ。正義の剣に斧に弓、そして秘術と信仰。それ以上に何か必要が?」
適当な事を言ってはいるが…洞窟屋に詩人の才能は無さそうだ。
前回までのあらすじ 魂を喰らう邪悪な竜、アシャーダロンは目の前だ! 準備は万端、パーティはフルメンバー! 8部作のキャンペーンに決着を付けるべく、いざ、突撃! (※比較的パワープレイ分多め。公式シナリオネタバレ注意。) […]
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前回までのあらすじ
街へ戻り5000gpのダイヤモンドを砕きつつトルカンを蘇生させ、
手に入れたアイテムを売り払って戦力強化を狙う。
いよいよ大詰め。アシャーダロンとの決戦は目の前……か?
はたして一行は世界を救うコトができるのか…?
(※比較的パワープレイ分多め。公式シナリオネタバレ注意。)
開始直後一人足りないコトに気が付く。クレリックのイレイリアがいない……。
(「集まる面子でやる」がキャンペーンの基本です。)
先手必勝で片づければなんとかなる……ハズだ!
最終決戦を前に大盤振る舞い。パワープレイ的にパーティの戦力強化を図る一行。
+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+
「アンホーリィか…邪悪だし、まとめてこの程度かな。」
「足下見られてるよ!超見られてる!…でも、世間には出したくないし。仕方ない。」
「モロモロ売り払って17万gpです!」
「強化に。全て強化に注ぎ込もう。」
「最低でも前衛用にゴーストタッチウェポンを買いましょう。非実体がダメ過ぎる。」
「ヒロイズムポーションを人数分。最低12本。」
「マジック・ヴェストメントの15LVワンドをハーフチャージで!」
「アミュレット・オヴ・ナチュラルアーマーは売っていい。ワンド振るから!」
「マス・ヘイストのスクロールを!」
「シールド!シールドのスクロール!」
「捕まれたら死ぬ。オイル・オヴ・スリッパネス必須!」
「組み付きの基準値75あるから関係ないよ」
「(‘A`)ヴァー!?な……75!?なんじゃそりゃ!」
「しまった!ヒーローズ・フィーストが…」
「大司教!大司教!食事だ!あとグレーターマジックウェポン!」
「これで勇者定食も2回目か。いよいよ最後の晩餐かね」
「違うよ!生きて帰ってくるから3回目は奢れよな!」
気が付けば17万gpは一瞬で吹っ飛び、パーティ資産から補填する始末。
「色々詰めてたホールディング・バッグも随分軽くなりましたね。(なりません)」
キャッツグレイスとエンデュランスのワンドを4が出るまで振って、全員の能力値を底上げ。
耐久力、敏捷に+2ボーナス。
バークスキンとマジック・ヴェストメントのワンドを《魔法装置使用/Use Magic Device》で無理矢理使う。
ACに外皮+5、鎧+5、盾+5ボーナス。
これ以上は無いぐらいに強化された一行。
これで勝てなければ、そもそも勝ち目の無い戦いだったのかもしれない。
「撤退用のプレインシフトが足らないかも知れませんが…」
「大丈夫。勝つから。必ず。」
実際、撤退したら、被害に寄っては戦力を立て直すだけの資金は無いかもしれない。
むしろ撤退できないかもしれない。泣いても笑っても最終決戦。覚悟を決めて、いざ突撃!
+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+
プレイン・シフトとウィンドウォークで、再び迷える魂の砦へ。
前回とは逆回りに進み始める。
「ぶっちゃけランダムテレポートの時にD8振ったから部屋は8個だとプレイヤー的予想。」
「ぶっちゃけすぎだよ!」
部屋(仮称:外周部⑧)には特に何も見あたらず。
「何もない…ってのは変な話だなあ。」
「〈聞き耳〉にも反応は無いし…」
「先を急ごう。」
部屋(仮称:外周部⑦)へ足を踏み入れたパーティを待ち受けていたのは、
ヒュージ(超大型)以上はあるだろうと思われる、甲殻ワームみたいな謎の生物が2体。
エレンティアがキャストしたマス・ヘイストで加速した一行は迷わず突っ込む。
トルカンの急所攻撃とブレイの一撃、セラの5連射で1体を瞬殺。
2体目のワームのチャージを防ぐべく、ドレックが接敵。
ワームから18d6ダメージの音波(遠隔接触)攻撃がセラへ。
目が走らずダメージは45点。2体で集中攻撃されていたらやばかったかも…。
結局、2射目を打たせる事無く、2体のワームは地に落ちました。
部屋(仮称:外周部⑥)。
前回メイズで吹っ飛ばしたマンタが復活している様子。
ゴーストタッチ・ウェポンは準備万端。失敗確率は怖くない!雪辱戦だ!
とりあえず前回同様、トルカンが全力(近接接触)攻撃で4回殴られる。(‘A`)
3ヒット。内1回はクリティカル。
全員がちょっと(いや、かなり)絶望的な顔になる。撤退か…撤退なのか?
だが、しかし。かろうじて全てのセーヴィング・スローに成功。天運は我々にあり!
「さっきのHPダメージってストーンスキンで止まらない?」
「+5武器扱いだから全部抜けてるはず…」
「……あれ?それってつまり…ダメージリダクションあるって事?」
「+5/20で持ってるよ。」
「…もしかして、ゴーストタッチウェポンで殴った分、全然通ってない?」
「グレーターマジックウェポンが標準だと思ってたからなあ。通ってないね。」
「うわーだめだー!」
通らないより失敗確率の方がマシ!とばかりにセラが+5アローを乱射。
見事にクリティカルした一撃が、マンタを消滅させました。
「さて…あと行ってないのは?」
「バードの部屋(仮称:外周部③)か。」
部屋(仮称:外周部⑥)で待っていたのは、あからさまなハーフドラゴンのバード。
「一体…何者?アシャーダロンとどんな関係が?」
「アシャーダロンは…僕の父です」
「な…なんだってー!?」
身構える一行。しかし、敵対する様子は無く…むしろ友好的な雰囲気。
運命に身を任せる事を選択したこの詩人は、
迷える魂の砦の中心にアシャーダロンが居る事、
この次元と同調しなければ中心に入れない事、
最後の決戦がどうなるにしろ、それが世界の理なのだと語り、
結末を見守るのだと告げ、再びパンパイプを吹き始めた。
再び何も無かった入り口右手の部屋(仮称:外周部⑧)へ。
奥まで行くと、そこにはハーフオークのものと思われる1体の死体が。
骨だけになった首から下げられたペイロアのシンボルが目に入る。
ディテクト・マジックが永続化されたエレンティアの視界には、その装備が強い輝きを放って見える。
「…だけど、これを剥いでいったら善(Good)じゃない。」
過去に戦い、朽ち果てた英雄に敬意を捧げて立ち去ろうとしたその時。
「この剣は……まさか、アーティファクト!」
(+10を上回る)圧倒的なパワーで輝くその大剣、”ドラゴンハンマー/Dragonhammer “。
持つ者に幸運(主にAC+7)をもたらす、+5 ホーリィ・ドラゴンベイン・グレートソード。
「お借りします。彼の竜と決着を付ける一時だけ。」
砕けた水晶に立てられた剣を抜き放つブレイ。
かくて、我々はアシャーダロンとの最終決戦へと赴くのであった。
+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+
その裏で。
「ここはディドの子孫であるところのトルカンが持つとサマになるんだけどなあ…」
「何で洞窟屋(ダンジョンデルヴァー)なんだよ!ファイターとっとけよ!」
「ローグに無茶言うなよ!ウワァァン!持ったって当たらないよ!」
前回までのあらすじ 街へ戻り5000gpのダイヤモンドを砕きつつトルカンを蘇生させ、 手に入れたアイテムを売り払って戦力強化を狙う。 いよいよ大詰め。アシャーダロンとの決戦は目の前……か? はたして一行は世界を救うコトが […]
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