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続・迷える魂を喰らう者⑦(最終回) —

前回までのあらすじ
魂を喰らう邪悪な竜、アシャーダロンは目の前だ!
準備は万端、パーティはフルメンバー!
8部作のキャンペーンに決着を付けるべく、いざ、突撃!
(※比較的パワープレイ分多め。公式シナリオネタバレ注意。)


メンバーを再確認。(50音順)
■イレイリア(エルフ、混沌にして善、20LV:クレリック)
  『地底の城砦』の初プレイから通して冒険を続ける唯一の初期メンバー。
  パーティの顔役。生き残る事に長けたその行動は何度パーティを救った事か。
  「ミラクル撃つかもしれないからLV20に上げなかった」発言は強烈でした。流石。
■エレンティア(エルフ、真なる中立、19LV:ウィザード/キャンドルキャスター/ローアマスター)
  エルフのウィザード。パーティの知恵袋にして裏パーティリーダー。
  『地底の城砦』からイレイリアと共にパーティを勝利に導いてきた。
  〈知識〉から〈魔法装置使用〉まで使いこなすまさに賢者。
■セラ(ハーフリング、混沌にして善、20LV:ローグ/ウィザード/ファイター/レンジャー/ディープウッドスナイパー)
  ディープウッドスナイパーで手に入れた×5のクリティカル倍率と、
  グレーターマジックウェポンの2重掛けから放たれる無体な攻撃ボーナスは
  1撃100点を上回るダメージを容易に叩き出す。パーティ随一のダメージディーラー。
■ドレック(ドワーフ、秩序にして善、20LV:ファイター/ドワーヴンディフェンダー)
  圧倒的なACとHPで構築される最強の前線。
  伝説の名匠、ダーゲディンの手によるキーン・ホーリィ・ドワーヴン・ウォーアックスを握り、
  全力攻撃で着実に敵のHPを削り取る。でも非実体とか視認困難失敗確率は結構苦手。
■トルカン(人間、混沌にして善、18LV:ローグ/ダンジョンデルヴァー)
  『迷える魂を喰らう者』開始直後、『キミはディドの子孫だ』とハンドアウトを渡される。
  HPの低さに泣かされる日々も、各種強化魔法を常用するようになって大分緩和された様子。
  今回の戦闘の為に色々と小ネタを仕込んできているようだが…はたして?
■ブレイ(人間、混沌にして善、17LV:ソーサラー/ファイター/バーバリアン/ホーリー・リベレーター)
  途中参加による経験点差が足枷になっていたものの、
  今やその手には上級アーティファクトであるところの”ドラゴンハンマー”が。
  パーティ中最強のACと攻撃力を手にした今、アシャーダロン戦の最終兵器となるか?
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それは圧倒的な大きさと威圧感、そして恐怖の象徴だった。
かつてないサイズのレッドドラゴン。デーモンの心臓を胸に納め、魂を喰らって生きながらえる邪竜。
その傍らには、ハーフフィーンドのコボルトが。
「我と共に永遠の命を手に入れる気は無いか?」
「世界を滅ぼすわけにはいかないんだ!」
「ならば死ね!」
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エレンティアのマス・ヘイストから火蓋が切って落とされる。
「アシャーダロンに再び滅びを!」
「き…貴様、ディッドの子孫か!おのれ!」
「クリティカル!フィーンド瞬殺!」
「グレーター・ディスペリング!」
「さらにグレーター・ディスペリング!」
「ヘイストもディスプレイスメントもミラーイメージも残った!」
「ドラゴンブレス!さらにそこのローグ!メテオ喰らえ!」
「ワンドでバリア(プロテクション・フロム・エレメンツ・ファイア)張り直し!」
「リミテッド・ウィッシュから放てモルデンカイネンズ・ディスジャンクション!意志セーヴ−7!」
「…耐えた!魔法解体無効化!」
「もう一発グレーター・ディスペリング!解除!解除!解除!」
「ヘイストだけは張り直す!」
「AC40台後半か…どんな外皮だよ!」
「唸れ”ドラゴンハンマー”!ブレスウェポンでクリティカル!」
「アシャーダロンはタイム・ストップは持ってないのか…(指輪外す)
 ここで押し切る!必殺タイム・ストップ!『時よ…!』」
「グレーター・カウンター・スペル・リングwithタイム・ストップ発動!相殺!」
「うわっ!同じ事考えてたー!?(指輪嵌め直す)」
世界の運命を決める戦いは、わずか10数秒で決した。
聖なる輝きを秘めたセラの矢が、アシャーダロンの最後の力を奪い取ったのだ。
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「か……勝った!勝ったぞ!」
「…まて、様子が……様子がおかしいぞ!?」
「アシャーダロンの呪縛から蘇ったぞ!私は自由だ!」
アシャーダロンの身体を引き裂いて現れるデーモン!
戦いは終わっていなかった…!
だが、我々には余力がある。この冒険に決着を付けるのだ!
わずか10秒後。デーモンは地に伏し、消滅した。
二度とこの惨劇が繰り返されないよう、アシャーダロンの魂を宝石に封じる。
彼の竜の魂は、輪廻させるには危うすぎるのだ。
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「この剣(”ドラゴンハンマー”)は…」
「いずれまた、神々の使者がそれを必要とした時のために、ここに置いていきましょう。」
「人の手には余る代物だ。」
「それに…大司教に渡すのは癪だしな。」
水晶の森の片隅で、伝説の剣は次の主を待っている。
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「父が倒されたのならば、世界はまだ滅びる運命に無かったと言う事。」
「この次元を去ります。いずれ会う事もあるでしょう。」
父の死を聞いた青年は何を思い、何処へ行くのか。彼は深くを告げてはくれなかった。
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一行の前に光り輝く何者かが現れる。
「あなた方に祝福を。栄光を。我々からの贈り物です。あなた方に二つ目の魂を。」
「…私には必要ありません。その代わりに…教義の為に散った聖騎士の魂を救っていただきたい。」
「なら、私の分は戦いに巻き込まれて死んでいった子供達のために。」
この壮大なる物語のきっかけとなった小さな街で。
デヴィルの支配から解き放たれた商業都市で。
少しだけ奇跡が起きた。
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グレイホークへ戻った一行を、街中が讃える。
「いや、流石なものだ。志半ばにして倒れたパラディンも喜ぶだろう。」
「なんでそれを知ってる!?」
「邪竜が倒れたら靄が晴れて急に見えるようになったのでね。」
「見てたのかよ!スクライかよ!」
「キミ達が死んだ時に都合良くダイヤがあるのを不思議に思わなかったのかね?」
「な…なんだってー!?」
グレイホークの市長と謁見。
「君たちの望むままの地位を与えるが…どうするかね?」
「…考えさせてください。」
6人の英雄を讃えるため、街を上げての祝賀会が夜通し行われる。
人々が英雄を一目見るべく集う中、流れに逆らい街を出る人影が4つ。
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「この危険な魂を、このプレーンに置いておくわけにはいきません。」
「一緒に行ってもいいですか?地位に縛られるのは嫌ですから。」
「ならばワシも一緒に行こうかの。」
「カンドルーカーの工房へ戻らなくてもいいので?」
「何、そう急ぐ事もあるまい。」
新たなる目的を見つけて、3人は新たな冒険に旅立った。
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グレイホークにはエルフの神の神殿が建った。ペイロアに負けず劣らず…との噂が立つ日も近い。
優れた聖戦士と大司教がいれば、当面危機の心配はしなくて良さそうだ。
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「かくて、世界の運命を救った英雄達の物語は終わりを告げた。」
「……英雄は6人じゃなかったのかい?あとの1人は?」
「いや、5人だよ。正義の剣に斧に弓、そして秘術と信仰。それ以上に何か必要が?」
適当な事を言ってはいるが…洞窟屋に詩人の才能は無さそうだ。


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One Comment

  1. 更新情報

    本サイトの方で、D&Dキャンペーンプレイログを最終更新。 はっきり言ってだいぶ端折って書いたので、別視点↓での再確認してください(笑) http://