「フェイリン!?」
「いったい何があったんだ!」
3人が一旦地上に戻った時、フェイリンは実に酷い有様だった。
血だらけで洞窟の壁に背を預け、3人が出てくるのを待っていたのだろう。
「襲われた。ヴァルチャーのゾンビだ」
洞窟からさほど遠くない所には、ぐちゃぐちゃに踏みつぶされたヴァルチャーのゾンビが落ちている。
「『ローズ・クオリー』にいたクレリックか……?」
「あいつにゾンビが作れるとは思えないわ」
「じゃあ、他に誰かいると言うことだな……おそらくはもっと手強い何かが」
とりあえずフェイリンを『ホワイトハース』の中に避難させ、バッグに詰めて回復する3人。
ホールディング・バッグって赤茶色なのが普通だよね(血染め的な意味で)
PL「しかし2レベルからモーンランドとかマジひどい」
PL「無傷で切り抜けられる遭遇じゃないしな」
DM「①キースは回復できないのをうっかり忘れてる」
DM「②キースは殺しにきてる」
PL「①じゃないかと思いたい」
PL「このダンジョンそのものは超単純だし、罠も遭遇もそれほどキツくはないよね」
PL「ということは②なのか……?」
……キースさんエベロンの生みの親ですよね?
モーンランドではキュアが効かないことは忘れたりしないですよね?
DM「全部捜索する?じゃあ、食料と水以外にはポーションが2本と3本」
PL「ほう、何のポーションだろう」
DM「(部屋と用途を考えれば書いてあってもおかしくはないね)うん、ラベルが貼ってある」
PL「お、優しい!」
DM「キュア・モデレット・ウーンズが2本、レッサー・レストレーションが3本」
PL「え」
PL「キイィィィィィス!?」
PL「おいこれ明らかに悪意があるだろ」
DM「キースは言っている。無事に帰れたら飲んでも良い」と
※黄色の『キーチャーム』は本シナリオ中には存在しません。
キースは言っている。「ダンジョンはすべて探索できるとは限らない」と。
……いや、その、あれだ。
一番いいエラッタを頼む。
「結局、『スキーマ』があるとしたらこの奥か」
「黄色の『キーチャーム』は見当たらなかったからな」
そのアダマンティン造りの扉には、カニスの紋章が刻まれていた。
「しかし……暑い。この奥には一体何が?」
「何かが沸き立つ音がする。溶岩で無ければいいがな」
扉から伝わる熱気は、部屋の向こうがただならぬ状態である事を示していた。
魔法の掛けられた印章指輪を近づけると、扉はゆっくりと開いた。
隙間から噴き出る熱気が肌を焼く。
部屋の中は光に満ちており、その光を放っているのは2本の火柱だ。
「ファイア・エレメンタル!」
「お怒りのようだ、やるしかないな」
割とあっさり撃破。
AC低めの相手なら大体勝てる感じね。
PL「よし、宝箱を回収だ」
DM「鍵は?」
PL「部屋の外へ引きずりだしてからゆっくり破壊する」
DM「おk」DM「じゃあ、菱形のアダマンティンの板が」
PL「『スキーマ』で間違いないな」
DM「2枚」
PL「なん……だと……?」
PL「後でディテクト・マジックしてみるか」DM「あとはぐらぐらと沸き立っているポーションが2本と2本」
PL「煮えてるwww」
DM「ラベルも貼ってある」
PL「ほう」
DM「キュア・モデレット・ウーンズとレジスト・エナジー・ファイア」
PL「キイィィィィィス!?」
PL「今終わったよね?そのポーションが必要になる遭遇は!」
PL「間違いなく悪意に満ちてる」
DM「いやー、消耗分を補填してくれるキースさん優しいなーあこがれちゃうなー」
キース△!マジえげつない!殺意と悪意が凄まじい事に!
Categorised as:D&D3.5e | 最終戦争の影
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